「誰かのために」頑張りすぎて、あなたが“無力感”に襲われる、本当の理由。

こんにちは!NPO法人日本レイキ協会認定師範の足立みずほです。

あなたはきっと、とても頑張り屋さんで優しい人なのだと思います。 誰よりも周りの人のことを考え、誰かのために、一生懸命頑張れる。

でも、ふとした瞬間に、胸にずっしり、重たいものがのしかかってくることはありませんか?

「あんなに、あの人のために、頑張ったのに…」 「結局、私は、何の役にも立てなかったんじゃないか…」

そんな、どうしようもない**「無力感」**。そして報われない感じ。

優しくて、頑張り屋さんのあなただからこそ、人一倍強く感じてしまう、その苦しみ。
今日は、その「無力感」が、一体、どこからやって来るのか。その「本当の理由」について、お話しします。

私の物語 ―「役に立ちたい」のに「役に立てない」無限ループ

少し、私の話をさせてください。 あなたの心の中にも、似たような「脚本」があるかもしれません。

かつての私は、いつも「集客に困っている女性オーナー」を、助けたい、という強い衝動に駆られていました。売上不振に悩む彼女たちのために、自分の時間とエネルギーを、惜しみなく、注ぎました。本当に、何度も同じような境遇になるんです。偶然ではないですよね。

しかし、いくら尽力しても、彼女たちのビジネスが根本的に、劇的に変わることはありませんでした。
そしていつも、最後に、私の心に残るのは、「私は、結局、何の役にも立てなかった…」という、深い「無力感」でした。

ある日、私は、気づいたのです。 この構図は幼少期、私が苦しんでいる母に対して「助けたいのに、助けられない」と感じていた、あの子供時代の無力感と、全く同じなのだ、と。
しんどい、辛いと嘆く母親に対し、「いい子でいないと、いつも元気で心配かけないようにしないと。お手伝いもして、助けないと」と。

私は、大人になってからも無意識に、あの頃の“舞台”を何度も、何度も、人生で再上演し、そして同じように、傷ついていたのです。

アドラー心理学に学ぶ「課題の分離」という、心の処方箋

では、どうすれば、この、苦しい無限ループから、抜け出せるのか。 心理学者アルフレッド・アドラーが提示した、非常にシンプルで、しかし、驚くほどパワフルな心の処方箋があります。
それが**「課題の分離」**です。

これは、あなたの目の前で起きている問題が**「“誰の”課題なのか?」**を冷静に見極める、という考え方です。

  • 私の例で言うなら、
    • 「母が、不幸でいる。」というのは、母自身の**「課題」**であり、子供である私の課題では、ありませんでした。
    • 「女性オーナーのビジネスが成功する」というのは、そのオーナーさん自身の**「課題」**であり、いちスタッフである、私の課題ではありませんでした。

私たちは、優しさや愛情からつい、他人の「課題」に土足で踏み込んでしまいます。 しかし私たちは、他人の課題を、代わりに解決することはできません。なぜなら、その人の人生のハンドルを最終的に握っているのは、その人自身だからです。

他人の課題を、自分の課題であるかのように背負い込んだ瞬間、私たちは必ず、その先に待つ「無力感」と「失望」を予約してしまうのです。

では、どうすれば?― 矢印を、自分に向ける

「課題の分離」とは、他人を、冷たく、突き放すことではありません。 それは、「あなたの課題」と「私の課題」を健全に、尊重し合うということです。

そして、私たちが本当にコントロールできる、唯一の課題。 それは、**「自分の課題」**だけです。

あなたが今すべきことは、他人の枯れた大地に、水を注ぐことではありません。 今一番、水と太陽と愛情を必要としているのは、あなた自身の、心の大地です。 意識の矢印を完全に、自分自身へと戻すのです。

結論:あなたが、あなたを満たす時、世界は変わる

「虚しさ」や「無力感」は、「何か」が、外側から足りないから生まれるのではありません。 それは、あなた自身のエネルギーが、他人の課題へと流れ出て、枯渇してしまっているサインなのです。

レイキは、その枯渇したあなたという大地に、直接、潤いと温かさを取り戻すための、最もパワフルなツールです。 あなたが自分自身をエネルギーで満たした時、あの果てしない「虚しさ」は、自然と消えていきます。なぜなら、あなたの心の「穴」は、あなた自身のエネルギーでしか、埋めることができないからです。

そして面白いことに、あなたがあなた自身で満たされた時。 初めて、あなたは本当の意味で、他人の「役に立つ」ことができるようになります。 「助けてあげなきゃ」という、無力感からくる必死の行動ではなく、「私の、この溢れるエネルギーを、よかったら少し分かち合うよ」という、軽やかで、パワフルな貢献ができるようになるのです。

まずは、他人の庭を心配するのを、やめてみませんか? あなたの庭には、あなたがまだ、気づいていない、素晴らしいタネが眠っています。

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