モラハラ夫に振り回されない!アドラー心理学「課題の分離」の実践法
前回までの記事で「承認欲求」「目的論」「課題の分離」についてご紹介しました。
頭では理解できても、実際の人間関係の中で感情が大きく揺さぶられると「分かっていてもできない!」という瞬間はありませんか?
特に相手が強くコントロールしてこようとする場面――
例えば、モラハラ夫から「お前は俺のいうことを聞くべきだ!なぜ、言うとおりにしないんだ!」と強い言葉をぶつけられた時。こちらには大切にしたい趣味の時間やライフワークがあり、社会に役立つ活動をしたいという想いがあるのに、真っ向から否定される。そんな時、どう対応すればいいのでしょうか。
感情的に答えてしまった場合
「それはあなたの課題。自分で解決しないと。私は私のやるべきことがある!」
と、アドラー心理学に沿って明確に言い返したとします。
正論としては正しいのですが、多くの場合、相手は逆上したり、さらに強く攻撃してきたりします。
モラハラ気質の人は「相手を支配すること」が目的なので、論理や理屈では納得してくれないのです。
結果的に、口論は激化し、心身ともに疲れ果ててしまうことになります。

「あなたはそう思うんだね」と受け入れる対応
では、どうすれば自分を守れるのか。
ひとつの方法が「あなたはそう考えるんだね」といったん受け入れることです。
これは「相手の言う通りに従う」という意味ではありません。
ただ、相手の考えをそのまま受け止めるだけ。
たとえばこんな対応です。
- 「なるほど、あなたはそういう風に考えているんだね」
- そのまま返して、それ以上言い合わない
- 物理的に距離をとる(別の部屋に行くなど)
そして、自分は自分のライフワークや日常を、淡々と続けていきます。
心の中で、「この人は、自分の思い通りにならなくて、焦っているんだな。不安なんだな。」
「それを人のせいにせざるを得ないんだな。受け入れられないんだな」
という気づきも入れられたらベストです。
一貫した態度が相手に伝えるもの
相手に合わせてしまうのではなく、自分のやりたいことを静かに続ける姿勢。
感情的に戦うのではなく、行動で示す姿勢。
そして相手が歩み寄ってきたら、何もなかったかのように、笑顔で受け入れてあげましょう。
それが積み重なっていくと、相手の中に変化が生まれることがあります。
「言いすぎたかな」
「頑張っているんだな」
「実は自分を支えてくれているんだな」
そんな気づきが、相手の心に芽生えるかもしれません。

最後に:あなたへのアドバイス
一旦「あなたはそう考えるんだね」と受け止めるのは、決して相手に負けることではありません。むしろ、自分を守るための高度なコミュニケーションスキルです。
最初は「私は私の考えがあるのに!」と納得できないかもしれません。
でも、少しずつ実践していくうちにこう気づくでしょう。
- 無駄な衝突が減り、自分の心が穏やかに保てる
- 感情に飲み込まれず、自分の大切なことに集中できる
- 結果的に、自分を大切にする力になる
だからこそ、これは「あなたが楽に、幸せになるための賢いスキル」なのです。
どうかこの方法を味方につけて、心の自由を取り戻してくださいね。
※ここで書いたことは、あくまで私自身の体験からのヒントです。深刻な状況にある方は、一人で抱え込まず専門機関へご相談くださいね。
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