【第3話】私がレイキの効果を諦めかけた、その「8ヶ月後」に起きたこと
「もう、誰かの“答え”はいらない。私が、自分で“答え”を見つけよう」
7年間の「自分探しの沼」から、這い上がったあの日。 私は、そう固く誓いました。そして、まるで導かれるように、レイキという一つの「メソッド」に出会います。
レイキとの偶然の出会い
ヒプノセラピーの先生に「足立さん、セラピストだしレイキとかいいかもね」と言われたのがきっかけ。でも、その時はヒーリングの一種だと気に留めませんでした。
たまたまヒットした日本レイキ協会のウェブサイトを一目見た瞬間、「私が求めていたのは、これだ!」という、力強い直感が私の中に走りました。
半信半疑ではありませんでした。これまでの全ての学びがここに繋がっている、という不思議な「確信」があったのです。
早速講座を学び、セルフヒーリングを始めた、3日目のこと。
理由のわからない涙が溢れ出てきた、あの至福の体験。
「あ、レイキは本物だ。これで私も変われる」私は、そう信じていました。

…しかし、私の本当の葛藤は、ここからでした。
3ヶ月が経った頃、原因不明の激しい頭痛と、嘔吐に襲われました。薬を飲んでも効かない。
今思えば、それは長年溜め込んできた、心の“毒素”が、外に出ていく「浄化現象」でした。
“時間を切り売りするこの仕事は、本当にやりたいことなのか?!”というお試し現象。(その当時は早朝にアルバイトしてました)
そして、それからも私は、毎日真面目に、呼吸法やセルフヒーリング、ヒーリングの練習を続けました。
でもしばらくは、私の「外側」の現実は、ピクリとも、動きませんでした。
練習会では他の受講生さんたちが、「こんな、変化がありました!」と、キラキラした目で、シェアをするたびに、私の心は、焦りと劣等感で黒く淀んでいきました。
「なんで、私だけ、変わらないんだ!」「こんなに、毎日、頑張っているのに!」と、講師に何度もぼやいていました。質問責めにもしていました。
じわじわと、着実に効いているのがレイキの効果
でも、本当は、気づいていなかっただけで、私の「内側」は、ちゃんと、変わっていたのです。
私がただ「外側の劇的な幸せ」ばかりを求めて、見ていなかっただけで。
いつの間にか、あれほど勝ち気で傲慢だった私の性格は、穏やかになり、自然と人に優しくなれていました。昔からの友人には、「本当に、変わったね」と皆に言われました。自分でも、昔の性格が思い出せないぐらい内面が変わりました。だって、頭の中ではいつも誰かに怒っていましたから。
突然訪れた変化
そして、そんな内面の土台が少しずつ固まってきた、8ヶ月後。
あれほど、「できるはずがない」と、思い込んでいた、結婚。 私が私でいることを、許し始めた時。あれほど手に入らなかった「ありのままの私を、愛してくれる人」が、私の人生に現れたのです。交際1ヶ月での、電撃婚でした。
私はこの時、心から思いました。「やっぱり、レイキはすごかったんだ!」と。
これで、私の物語は、ハッピーエンド。 …だとその時の私は信じていました。
まさかこの後、私の人生を揺るがす、最後の「ラスボス」が現れるとも知らずに…。

