【第2話】私が自分探しの“沼”で、7年間もがいた話
「ああ、私の人生、本当に、終わってるな」 どん底の、薄暗い部屋の中で、私は、本気で、そう、思っていました。
でも、諦めきれなかった。 「何かないか」「何か、この、どうしようもない人生を、変える、魔法はないか」と。
そこから、私が、外側の世界に「答え」を探す、長くて、暗い、7年間の旅が、始まりました。
恋愛マニュアル本、自己啓発書、スピリチュアル本を、片っ端から、読み漁る。 しかし、現実は、1ミリも、変わらない。
思い切ってセラピストへ転向
「もう、今の仕事(営業)が、ダメなんだ」と、思い切って昔から心のどこかで憧れていた、セラピストの道へ転職しました。 もちろん、初めは、苦戦の連続です。
スキルもないから、ただ“感じの良さ”だけで、指名をもらう。心のどこかでは「私には、もっと、向いてるものがあるはずだ」と、まだ自分探しをやめられない。

転機となったコロナ到来
急に仕事がなくなったので、どうしよう・・・何かしないと。でも、自分は何がやりたいのかわからない・・・ふと瞑想してみました。 その時、閃いたのです。
「ああ私、本当はアロマトリートメントがやってみたかったんだ」と。 その閃きだけ信じ、私は本業としてその道に飛び込みました。
そこから、少しずつ、何かが、変わり始めました。 本当にやりたいことだから、学びも自己投資も、楽しくて仕方がない。これまで仕事への自己投資なんてしなかったのに、次々に学びました。
すると、自然と実績がついてくる。気づけば、1年で指名No.1になっていました。
お客様やスタッフとの出会いや関係性の中で、どんどん心は癒され外見もナチュラルに変化していきました。(これまでは、女は巻き髪で9センチ以上のヒールを履くべき!と思っていたしそんな外見をしていました)
本当は孤独感でいっぱいだった内面
…しかし、物語は、ここでは、終わりません。
外側の仕事や生活は、確かに変わった。 でも、私の内側では、まだ、あの根深い「呪い」が、生き続けていました。 どれだけ仕事がうまくいっても、なぜか毎晩の晩酌だけは、やめられない。 「仕事がうまくいけば、一生一人でもいい」と、必死で自分に思い込ませようとしても、心の奥底には、どうしようもない「孤独感」が、渦巻いている。
「まだ、何かが足りない…」
そして、私は、「答え」を求め自分心の奥深く、いわゆる「インナーチャイルド」と、向き合う、ヒプノセラピーセッションの扉を叩きました。
5回目のセッションで、先生は私に、
こう言ったのです。 「今日解除したのは、分厚い壁のほんの外側だと思って。あなたのブロックは、過去生にあるかもしれない。それを解除するには、この高額(45万円)なコースしかない」と。
その瞬間、私は7年間の長い沼からやっと、目を覚ましました。
「答えは、外には、ない」
3回目までのセッションで、セラピストは誠実に、私と向き合ってくれました。 でも、この最後の提案を聞いた時、私の中でいくつかの疑問が湧き上がってきたのです。
「ああ、これも、よくある、スピリチュアルビジネスの、形なのかもしれないな」
そして、それと同時に、それ以上に、強い、「探求心」が、私の中で、燃え上がりました。
「そんな、高額なセミナーじゃないと、取れないブロックって、一体、何なんだろう?」
「本当に、そんな、特別な、力がないと、人は、変われないんだろうか?」
「…いや、そんなことは、ないんじゃないか?もっと、シンプルで、本質的な方法が、あるんじゃないか?」
「私自身で、できるんじゃないか?」と。
私はその日、他人の「答え」を買うのをやめました。
そしてその代わりに、自分自身の力でその「答え」を、探し出す、という、終わりなき「探求」の旅を始めることに決めたのです。
