断捨離しても現実が変わらない理由
「捨てる」よりも先に、見つめるべきもの。
こんにちは。灯-TOMORI-の足立みずほです。
「運気を上げたいなら、断捨離がいい」
「風水的にも、モノを減らすのは吉」
「“全捨離”で人生が劇的に変わった!」
…そんな話を聞いたこと、ありませんか?
かつての私も、何度も何度も
そんな情報に触発されて、トライしました。
でも、正直に言います。
部屋はキレイになったけど、
人生は劇的には変わらなかった。
断捨離しても変わらなかった私が気づいたこと
それは──
「捨てること」よりも、「向き合うこと」が大切だということ。
なぜなら、今ある現実というのは、
過去の無意識の思考(=習慣・潜在意識)の結果だから。
つまり、部屋というのは
自分の“思考グセ”や“無意識のパターン”が映し出された鏡なのです。

無意識のパターンに気づかずに捨てても、また繰り返す
私はこんな無意識の状態で、“断捨離っぽいこと”をしていました。
- 見たくないものを「見ないように」処分
- 自分で選んだわけじゃないものを「なんとなく」キープ
- 「もったいないから」と何年も使わないものを保存
- 「いつか使うかも」と、未来の不安に備えてとっておく
表面上は片付いても、根っこの思考が変わっていなかったので、
時間が経てばまた、同じようなモノが増え、同じような現実がやってきました。
ありがちな“無意識の思考パターン”とモノの関係
ここからは、私自身の経験をもとに、
モノの溜まりやすい背景にある「無意識のクセ」をいくつかご紹介します。
◆ 「足りない」が口グセな人の部屋はモノが多い
「これさえあれば、もっと良くなる」
「持ってないと不安」
「とりあえず買っておこう」
こういった思考は、“不足感”が前提。
心が満たされていないから、モノで埋めようとする。
だけど、どれだけ埋めても、心の穴は埋まらない。
◆ 「セール品」や「お得感」で買いすぎる人
「安かったから」
「今逃したら損しそう」
「限定だったから」
これは、“自分の価値観ではなく、外側に基準がある”状態。
自分にとって「本当に必要か」「本当に好きか」が不明確。
だからブレやすく、部屋も散らかりやすい。
◆ 「もったいない」「高かったから捨てられない」
「また買えるかわからない」
「このままの生活が続くかも」
「貧乏になるのが怖い」
こういう思考は、**“未来不信”と“お金に対するブロック”**から来ていることが多い。
未来を信頼できないと、手放すことが怖くなる。
◆ 書類が散らかっている/見ないで放置してる
「なんとなく面倒」
「見ると落ち込む気がする」
「手をつけるのが怖い」
これは、“現実を直視することへの恐れ”。
自分の苦手なこと、見たくない課題を、
“見ないことでコントロールしよう”としてしまう。
❖ 向き合って、手放す。だから、変わる。
こうした無意識のパターンに
気づかずに捨てても、また繰り返す。
でも──
一つひとつのモノと向き合いながら、
「なぜ、これを持っていたのか?」を問いかけていくと、
心の中の“前提”が見えてくるんです。
❖ 「選ぶ」「決める」が、断捨離の本質
本当の断捨離は、
“捨てること”ではなく、“決めること”。
私は、何を大切にしたいのか?
私は、どんな思考でこれを持っていたのか?
もう、その思考パターンを卒業したいか?
この「決める」を繰り返すことで、
“自分の中の軸”ができてきます。

❖ そして、過去の自分もまるごと肯定する
たとえば──
「このセール品、結局使わなかったな…」
→ その時の私は、“何かを得ることで安心したかった”。
→ 「よく頑張ってたよね」って、声をかけてあげる。
「高かったけど…やっぱり手放そう」
→ 「もう私は、未来に必要なものを買う力がある」って決めてあげる。
過去を否定するんじゃなくて、
まるごと肯定して卒業していく。
その優しいプロセスこそが、
断捨離を“魂のデトックス”に変えてくれる。

❖ 断捨離って、思考と感情の「棚卸し」なんだ
モノを減らすことよりも、
「なぜそれを持っていたのか」に向き合うこと。
それこそが、
無意識の思考パターンを変える第一歩。
❖ 断捨離って、楽しめるものなんです
・自分の変化を体感できる
・軸ができて、ブレなくなる
・部屋も心もスッキリする
・お金と時間の使い方が明確になる
そして何より──
「私はこれから、自分で選んで生きていける」
という実感が得られるんです。
✨ まとめ
断捨離とは、
ただ“モノを捨てる”ことではなく、
「無意識の自分に気づき、選び直すこと」。
あなたの中に眠る“気づき”が増えれば、
目の前の現実も、自然と変わっていきます。
ぜひ、心とつながる断捨離を体験してみてくださいね。