大阪のレイキで「思い込みの呪い」を解く。あなたを支配する無意識の設計図の正体とは?
こんにちは。日本レイキ協会認定師範の足立みずほです。
前回の記事では、私たちの脳には「RAS」という優秀な秘書がいて、その秘書が「重要だ」と判断した情報しか見えなくする『色眼鏡』を、誰もがかけている、というお話をしましたね。
「赤い車が欲しい」と思えば赤い車ばかりが見え、「どうせ私なんて」と思っていれば、そう思わざるを得ない現実ばかりが目に飛び込んでくる。
では、その超優秀な秘書さん(RAS)は、一体何を基準に「重要情報」を選んでいるのでしょうか?なぜ、あなたにとって不都合な現実ばかりを、せっせと集めてきてしまうのでしょうか?
その指令を出している張本人こそ、あなたの心の奥深く、無意識の領域に保管されている人生の『設計図』なのです。

【解説】設計図の正体①:RASの指令書となる「セルフイメージ」
あなたの秘書さん(RAS)が、何よりも忠実に守っている指令書。 それが、あなたが無意識に抱いている「セルフイメージ(私はこういう人間だ)」という自己認識です。
これは、あなたが「自分とはこういう存在だ」と、もはや疑うことすらなく信じきっている、あなたという人間の定義そのもの。
- 上司から少し注意されただけで、「ほら、やっぱり私は仕事ができない、価値がない!」と確信する。
- 何もせず人に優しくされると、「何か裏があるはずだ」「今だけだ」と、その優しさを全力で疑い、受け取らない(スコトーマに隠す)。
もし、あなたが心のどこかで「私は、頑張らないと価値がない人間だ」というセルフイメージを持っていると、秘書さんは「はい、かしこまりました!ご主人様が『価値がない証拠』を全力で集めます!」と、その証拠ばかりを集めてきます。
こうして、あなたの世界は「やっぱり私は、頑張らないと価値がない」という現実で、完璧に塗り固められていくのです。
でも、あえて聞きますね。 そのセルフイメージ、いつから持っていますか?
それは本当に、今のあなたが決めたものですか?

【解説】設計図の正体②:あなたを縛る「ビリーフ」という名の呪い
では、そのガチガチに固まったセルフイメージは、一体、何という材料で出来ているのでしょうか? それが、あなたがこれまで生きてくる中で、知らず知らずのうちに信じ込んできた、
無数の「ビリーフ(思い込み)」です。
「私が我慢すれば、物事はうまくいく」
「お金は、苦労しないと手に入らない」
「女は、愛嬌がなければいけない」
これらは、幼い頃に親や先生から言われた言葉、過去の辛い経験から自分を守るために作ったルールかもしれません。かつては、あなたを守ってくれた「お守り」だったのです。
でも、大人になった今のあなたにとっては、どうでしょう? その「お守り」は、いつの間にか、あなたを「なりたい自分」から遠ざける『呪いの言葉』になってはいないでしょうか。
【レイキの視点】設計図に光を当て、自分で書き換える力
このセルフイメージやビリーフは、あなた自身から発せられている「波動(エネルギー)」そのものです。「私は価値がない」という波動を発していれば、
その波動と共鳴する「あなたは価値がないですよ」と証明するような出来事ばかりが、
面白いように引き寄せられてきます。
では、どうすればこのこびりついた設計図を書き換え、波動を変えることができるのか? そのパワフルなサポーターになるのが、レイキです。
レイキは、この無意識の設計図に光を当て、「気づき」そして「手放す」力をあなたに与えてくれます。
なぜなら、レイキヒーリングを実践すると、思考や感情を客観的に眺める『メタ認知』の力が自然と鍛えられるから。 「あ、私また”どうせ無理”って思ってるな」と、まるで他人事のように自分の思考パターンにスッと気づけるようになるのです。
(※このメタ認知の力については、とても重要なので、また別の記事で詳しくお話ししますね!)
そして、気づくことができれば、しめたもの。 「もう、この考え方は必要ないな」と、自分で優しく手放せるようになっていきます。
この「自分で気づき、手放せる」ようになるプロセスは、講座でも受講生さんが大きく変容していく部分で、私が最も力を入れてお伝えしているところです。
特に、日々ご自身で行うセルフヒーリングは、とてもパワフルです。
なぜなら、自分の身体に丁寧に手を当て、慈しむ時間そのものが、「あなたは、そのままで価値があり、大切にされるべき存在ですよ」というメッセージを、あなたの潜在意識にダイレクトに、そして繰り返し伝え続ける行為だからです。
これまで「どうせ私なんて」と思っていた経験も、レイキを通して自分を癒していく中で、
「あ、この経験があったからこそ、人の痛みがわかる私になれたんだ」と、全てに意味があったと腑に落ちる瞬間が訪れます。そう、全ては繋がっているのです。

【ワーク】あなたの「無意識の設計図」を解読してみよう
さあ、あなたの秘書さん(RAS)が、どんな指令書(セルフイメージ)を握りしめているのか、少しだけ覗いてみましょう。紙とペンを用意して、頭で考えすぎず、正直に書き出してみてください。ここでのポイントは、「こんなこと思っちゃダメだ」と自分をジャッジしないこと。ただ、「へぇ、私ってこんな風に思ってたんだな」と、他人事のように観察するだけです。
- 「私は、〇〇な人間だ」 この〇〇に、パッと思いつく言葉を最低5つ、書き出してください。 (例:優しい、真- 目、飽きっぽい、ダメな、面白い…など)
- 「どうせ、私は〇〇だから」 何かうまくいかない時、頭の中で再生されるこの〇〇には、どんな言葉が入りますか?
どうでしたか? もし、そこに書かれたものが、あなたの望まない未来を描く設計図になっていたとしても、全く落ち込む必要はありません。
なぜなら、設計図の存在に気づけたということは、それを新しいものに書き換えることができる、ということだからです。

【次回予告】
お疲れ様でした。 ここまでで、あなたの現実が変わらない理由(現状維持機能)、その仕組み(RASとスコトーマ)、そしてその根本原因(セルフイメージとビリーフ)が、すべて繋がったのではないでしょうか。
次回は、いよいよ実践編です。 この古くなった設計図を、あなたが本当に望む未来を描く「新しい設計図」に書き換えるための、具体的で、脳科学的にも理にかなった、とてもパワフルな方法についてお話ししますね。